1225 根切り、山留め その25
Q 釜場(かまば)とは?
A 湧水(ゆうすい)を集めるためのくぼみのことです。
穴の中には、湧いてきた水、雨水など、なにかと水が溜まります。根切り底に釜場を作って水が集まるようにして、そこから水中ポンプなどで揚水します。釜場工法、釜場排水工法とも言います。
・現場で米の釜を炊くくぼみの形と似ていたことからきた言葉と思われます。水を集めるくぼみ(pit)なので集水ピットとも言います。
・建物本体の基礎スラブ、地下スラブにも釜場を作って、排水できるようにします。コンクリート内部とはいえ、地下は水が常に染み込む所です。
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1224 根切り、山留め その24
Q ボイリングとは?
A 地下水が山留めを回り込んで根切り面に水と砂が沸き出すことです。
地下水位が浅い砂地盤、砂礫(されき)地盤で掘削工事をすると、底のあちこちに地下水が沸き上ることがあります。水と一緒に細かい砂が回転しながら上がってきて、同心円状に溜まっていきます。水の沸騰と見た目が似ているので、ボイリングと呼ばれます。
・砂が噴出することから噴砂とも言います。また砂が水の上昇流の影響で液体に似た状態となること、部分的な液状化をクイックサンド、パイプ状の水の道ができて水が噴き出ることをパイピングとかチャネリングと言います 。この場合のチャネルchannelとは水路のことです。
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1223 根切り、山留め その23
Q 盤ぶくれとは?
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A 上向きの水圧によって根切り底面全体が膨れ上がることです。
ヒービングが山留め背後の土の重みによる回り込みであるのに対して、盤ぶくれは地下水の水圧によって押し上げられる現象です。掘削したことによって土砂の重みが無くなり、押し上げられる力とバランスが崩れて持ち上げられてしまいます。
・盤ぶくれは、ヒービングと同義に使われることもあります。
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1221 根切り、山留め その21
Q 代表的山留め支保工5種は?
A 切梁を水平に掛ける水平切梁工法(1)、建物を使うアイランド工法(2)、トレンチカット工法(3)、逆打ち工法(4)、土にアンカーする地盤アンカー工法(5)です。
ここで山留め支保工の復習をしておきましょう。切梁を使う方法、建物を使う方法、アンカーを使う方法の、大きくは3種です。建物を使う方法では、中央から周辺に進むアイランド工法、周辺から中央に進むトレンチカット工法、上から下に進む逆打ち工法の3種があります。
・敷地が大きくて地盤が良い場合は、支保工を使わずに、法面(のりめん:斜面)を作って土を掘削す� ��、法付け(のりつけ)オープンカット工法もあります。斜面を作って土を掘ることを法(のり)を切ると言うことから、法切り(のりきり)オープンカット工法と言うこともあります。
・オープンカット工法とは文字通り掘削面を露出した状態で掘り進む工法で、上記の5工法のうち逆打ち工法以外はみなオープンカット工法です。
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1222 根切り、山留め その22
Q ヒービング(heaving)とは?
A 山留めの背面の土が底部から回り込んで根切り底が膨れ上がることです。
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土の重さで押されて、山留めを回り込んで土が盛り上がるのがヒービングです。山留めの根入れを深くする、背後の地盤を改良して強化するなどの対策が必要です。
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ヒービング
・ヒーブ(heave)とはうねる、膨らむという意味です。
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1220 根切り、山留め その20
Q 地盤アンカー(アースアンカー)工法とは?
A 引張り材を地盤に固定することによって山留めを支える支保工です。
引張り材を土の中にしっかりと留めて(アンカーして)、それで山留め壁を引張ることによって支える工法です。孔を掘って、注入材を入れた後に引張り材を挿入して、さらにセメントを先端から注入して固定させます。
・アンカー(anchor)とは船のいかりのことで、しっかりと留めて動かないようにすることを意味します。
・切梁を使わないために工事もしやすくなりますが、アンカーするための隣地との余裕が必要となります。引張り材はPC鋼より線や PC棒鋼などが使われます。PC鋼とはプレストレスト・コンクリート(PC)を引張るために使用される鋼材です。
・地盤アンカーの使用後は、除去する場合と残置する場合があります。
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1219 根切り、山留め その19
Q 逆打ち(さかうち)工法とは?
A 地下構造物を支保工に利用して根切りを進め、地下1階、2階と逆にコンクリートを打ちながらすすめていく工法です。
穴を掘ってから作るのではなく、作りながら穴を掘っていきます。作った構造物は山留めの支保工に利用します。逆巻き(さかまき)工法とも言います。
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・先に作った躯体(くたい)を支えるための仮の支柱が必要となります。また建物本体の柱を鉄骨鉄筋コンクリートとして、その鉄骨部分を先に作って、それを支柱とする方法もあります。
・躯体自体が支保工となるので、切梁に比べて強固で、深い根切りや軟弱地盤でも安全性が高く、山留めの変形も小さく抑えられます。また支保工も節約でき、工期も短くてすみます。工事を下へと進めていくので、コンクリートの打継ぎなどの、施工手順が難しいのが難です。
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1218 根切り、山留め その18
Q トレンチカット工法とは?
A 外周をトレンチ状に掘削し構造物を作り、次に出来上がった外周部を山留として中央部を掘削して作る方法です。
トレンチ(trench)とは深い溝、堀のことで、溝状に土をカットして周囲を作り、それから中を作る工法です。構造物で周囲の土を留めるので、掘削面積の広い軟弱地盤に採用されます。
・アイランド工法は中央部から周辺へ、トレンチカット工法は周辺部から中央へと、ちょうど逆になります。広い面積の根切りに向いています。
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1217 根切り、山留め その17
Q アイランド工法とは?
A 山留めから斜めに掘削して中央部の基礎・地下を作り、山留めとの間に切梁を付けてから周囲を掘削し、基礎・地下を周囲に伸ばしていく工法です。
先に作った中央部を足掛かりにして、周囲を掘削をしていきます。中央部の構築物が島状、アイランド状になるので、その名が付けられました。中央の島を大きくしていって基礎、地下の全体を作るわけです。
・広い敷地の大規模で浅い根切りに適しています。切梁も少なくてすみますが、軟弱地盤や深い根切りでは最初の法面(のりめん:勾配面)による掘削ができないので向いていません。
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1216 根切り、山留め その16
Q 乗り入れ構台の高さは?
A 建物の1階床スラブの少し上に設定するのが一般的です。
乗入れ構台は1階床の工事に使うので、その少し上に作ります。1階床は道路より少し高いことが多く、その床よりも構台を高く作るので、道路との落差ができます。敷地に余裕がない場合、道路から構台へのスロープが急になり、ダンプトラックの後ろが当たらないようにする必要があります。
・乗り入れ構台は、乗り入れ桟橋とも言います。地面にH形鋼の支柱を埋め込んでおくので、根切りとともに姿を表します。支柱にはブレース(筋交:すじかい)を付けて、倒れないようにします。
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