ボールボイドスラブ
ボールボイドスラブは、独特のカプセル形状を効率的に配置した中空材により、床構造(スラブ)に中空部を設けることによって、高い剛性を維持しながら優れた軽量性を実現した中空スラブ工法です。
中空材同士が連結されてユニット化されていることから、施工性もよく、中空材個々の乱れもありません。
◆現場一体打ち中空スラブはここまで進化
昨今の居住空間には、小梁のないすっきりした天井および床衝撃音の緩和等の機能が求められるようになってきており、これら解決するひとつの方法として近年中空スラブが一躍注目されてきております。
このような時代の要請から、この度新しく開発された中空スラブが「ボールボイドスラブ」です。「ボールボイドスラブ」は高剛性と業界最高の軽量性を両立させ、ワイドスパンでのフラットな天井と床衝撃音の改善を実現できます。また、スムーズな施工性と経済性を兼ね備えております。
現場一体打ち中空スラブ工法において、ボールボイドスラブを迷わず選択してください。
「ボールボイドスラブ」を安心して採用していただくために、このほど(財)日本建築総合試験所から構造性能面に関する建築技術性能証明を取得(2004年3月)するとともに、(財)建材試験センターの耐火性能評価を経て国土交通省から2時間耐火の大臣認定を取得(2004年6月)しました。
◆自由なスラブ厚・業界最高の軽量化を実現
明快な完全二方向性を確保しつつ、自由なスラブ厚を設定可能。
※スラブ厚は225~375(mm)まで5(mm)間隔が可能です。(それ以外のサイズはご相談下さい)
また、応力集中の少ないカプセル形状を最大限に利用し、他社中空スラブと比較した場合、あらゆるスラブ厚にて最低重量(最軽量)を実現。
また、同じ厚さの他社中空スラブと比較して約50(kg/m2)(≒500N/m2)の重量低減効果は、10階建て10戸/階の建物の場合で、1フロアで30~40(t)、建物全体で300~400(t)もの固定荷重の削減効果があり、梁、柱、基礎等躯体全体のコストダウンに寄与します。
ボールボイドスラブはEPS(ビーズ法発泡ポリスチレン)製の中空材とその他のシステムから成り立っています。中空部については水平断面が直径175mmの円、横断面はスラブ厚に応じた長円のカプセル形状となっております。これを縦横200mm間隔で溶接金網に組み込んでユニット化します。
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