2005年10月31日
大相撲11月場所:番付発表にまつわるトーク
NHKアーカイヴスでフジコ・ヘミングの特集が再放送されました。逃さず録画。あのナレーションを排した沈痛な雰囲気の出し方、静かに振り返る激動の人生、そしてフジコの神の演奏。「ラ・カンパネラ」は人生の鐘だと心を揺さぶられます。この才能を蘇らせただけでもとても意義がありますよね。CD「奇蹟のカンパネラ」は必聴ですよ。
さて、大相撲九州場所は来週11/13に初日ですが、今日番付が発表されました。明るい話題、しょぼい話題、いつものようにカド番もあるよ!みたいな感じですが、富井からトークやろうぜ!などとバンドやろうぜ!みたいにいわれてしまったので、今日は番付に対するトークです。
***
富井:九州場所の番付が発表されたな。
松:そうっすね。まずわれらが玉春日ですが、
富井:そこからか。
松:もちろんです。玉春日原理主義ですよ。玉は十両8→2枚目にジャンプアップっす。これで勝ち越せば、来場所の返り入幕は確実なだけに、しっかりやってほしいところですね。
富井:おい、把瑠都が4枚目にあがってるぞ!
松:ほんとだ!早い!こちらも好成績なら新入幕もありですよ!
富井:東の4枚目は海鵬。がんばってほしいなあ。
松:足のけがはなおりましたかね。いちおう全治3ヶ月はたったと思いますから、こちらもファイトですね。中盤にいい力士が控えてますし、時間があるときは十両の取り組みもチェックしたいです。
富井:で幕内だけど、下から見ていこう。おっ、片山返り入幕だな。
松:めでたいっすね。すぐに戻ってきて何よりです。今場所は大きな相手に負けないような、スピードでかき回すような相撲が見たいです。ああ、玉飛鳥は大負けして15枚目か。奮起の場所ですね。
富井:先場所は琴欧州以外のヨーロッパ勢はだめだめだったんだよな。
松:ちょっと待ってくださいね。False Start専用相撲データベース「goo大相撲」で調べてみますから。
富井:というかgoo大相撲じゃん。gooさんが作ってるんだよ。みんなのものだよgoo大相撲は。
松:気分出したりして。…ああ、そういえば黒海(5-10)、白露山(7-8)、露鵬(8-7)とさんざんですね。みんなこれまでの取り口の限界を見せましたね。琴欧州にずいぶん離されてしまいました。
富井:脱皮する必要はあるな。セミみたいにな。7回ぐらい。
松:もっといいものにたとえてくださいよ。だいたいすぐ死んじゃうじゃないですかセミは。大関にあがったとたんにへたれ化するのはもうたくさんです。
富井:そうだな。ノーモアへたれ大関。高見盛は9枚目か。やっぱり秋は鬼門だな。昨年は8-7だから験の悪い場所じゃないみたいだけど。
松:カギになるのは秘密ラボでのチューンだけですからね。九州にはラボがあるのかな。
富井:アサヒビール博多工場くらいしか思い浮かばないけど。酵母でも仕込め。
松:仕込んだところでどうなるっていうんですか。
富井:5枚目は稀勢の里と安馬か。安馬は難しいところだな。安馬の目指す相撲ではなかなか星が挙がらないから、そこをどうするかが問題だな。
松:やっぱり立ち合いである程度の圧力が出ないと、そこからはずについたり、回り込んだりの動きができませんからね。その圧力が稽古で出来てるかどうかだと思います。スピードは問題ないはずですからね。稀勢の里は先場所の活躍でジャンプアップ。もう後戻りをすると先輩のようになってしまいますからね。
富井:みんな悪い先輩を抱えてるんだな。
松:やっぱり反面教師って大事ですよね。
富井:普天王は2枚目に陥落か。もうちょっと一気にいくと思ってたんだけどな。
松:たしか出張先で「次代のスター誕生!」などとエキサイトした覚えがあるんですが、それからはもう見るも無惨な。
富井:なんだかんだでみんな前頭5枚目〜関脇あたりでうろうろしてるからな。あの上に上がるのはやっぱり難しいんだろうな。でもここでやっぱり、西岡ばりに「びびってたら相撲なんかできへん」の言葉を贈りたいな。
松:西岡ですか。まあその通りなんですが。今場所も宇宙刑事カド番が一人いることですし、いっそ引導を渡してやってほしい。次代の力士が出てほしいです。
富井:でだ!オレが今場所イチオシなのは白鵬だよ。今場所は優勝にどしどしからんでくるんじゃないかと思うんだけど。
松:ちょっとけがしている間にみるみる次代を担う力士が脱皮してきましたからね。今日見たたまごの孵化を促すように海水を吹き付ける蛸を思い出しました。
富井:またふしぎ大自然だ。まああいつが出てきてみんな刺激になったのは確かだけど。本来この年末までに大関になってるはずだったんだけどな。けがはしかたないけど、受けの相撲が多すぎるんだよ。そんなんじゃまた、忘れ物は忘れ物のままだよ。2年間おきっぱなしとかな。
松:また野球ですか。おきっぱなしはよくありませんけど。
富井:ともかく今場所は白鵬には大相撲をかきまわしてほしいよ!
松:それもパ・リーグをかき回せでしょ。もうええわ。って終わりそうです!関脇には佐渡ヶ嶽のホープともとホープがそろい踏みですよ。
富井:ミッキーは昨年の九州は10-5だから験がいいんだな。空気読まないから魁皇とかをがっつりやってしまいそうだな。
松:殺ってしまいそうですね。まあ空気読まないのは自分が期待されたときもそうなんですが。今場所はとりあえず期待ナッシングだから期待できます。後輩を差し置いて12勝とかしそうですよね。
富井:それで初場所で惨敗してエンドレスだな。まったく忘れ物も何も、何を忘れたか忘れたみたいな感じだな。で佐渡ヶ嶽親方もミッキーのこと聞かれて複雑な感じで。
松:もうゴルゴばりに「…」を繰り出しそうですよね。あのだめな兄弟子はともかく、佐渡ヶ嶽親方は琴欧州のことでほくほくのようですね。「よくおれ選んだな」とか「ごっちゃんです」とかいってましたよ。
富井:今場所期待されてるけどどうだろうな。まあ期待せずに応援したいな。だいたいオレが期待して応援すると負けるから。
松:救いはそうやって何度も優勝を逃してダークサイドに墜ちた、というか魁皇病に罹患した先輩が西の関脇で並んでるってことですよね。援護射撃とかは期待せずに、いつも反面教師として役立ててほしいものです。
富井:あ、オレはなんだか、ミッキー兄さんは期待できると思う。横綱にも勝っちゃったりして。
松:なんすかそのよからぬ予感は。きっとだめですって。周りからは「ちゃんと援護してやれよ!」なんていわれてるんですから。
富井:じゃあ大関達はスキップして、横綱は今回は7連覇&年間完全制覇がかかってるな。難しい気はするんだけど。
松:でも途切れるなら先場所でしたよ。今場所は横綱も引き締めてくるでしょうから、可能性があるとすれば、琴欧州がまったく併走して優勝決定戦で倒すしかないでしょう。あと千秋楽で大関陥落がかかった魁皇とあたるとか。大関陣のカド番脱出パワーはロッテの帳尻パワーをしのぎますよ。
富井:並べるなよ!オレはミッキー兄さんがやるんじゃないかと思うけどな。
松:…そのよからぬ予感が当たらないことを祈りたいような。ともかく今場所は中日近くに見に行きますから。そういえば近くに場所中にラジオをかけてるちゃんこ屋を見つけたんですよ。ちゃんこ食べながら、応援したいですね。
富井:そや!ちゃんこやちゃんこや、ちゃんこもってこい!
投稿者 マイク松 : 23:55 | 大相撲 | コメント (8) | トラックバック (3)
2005年10月30日
フィギュアスケートグランプリシリーズ、エントリー発表(2)
フィギュアスケートをごらんの方はプロ野球には興味がないという方もいらっしゃるかもしれませんが、今年千葉ロッテマリーンズが優勝したことはご存じかと思います。知ってるのは監督だけだという方も大丈夫、そういう大スターがいないからこそロッテは勝てたのです。そんなロッテのファンになりたいという方、いつでもはじめましょう。まず顔からだろというニーズには、やんちゃくれ西岡、コーンロウ小林宏之、なぜか四番のサブローあたりをおすすめしておきます。徐々に入っていけば、MVPだけどゴリ顔の今江、安打製造機だけど破戒僧福浦、守備の至宝だけどめがねっ子小坂なども普通に受け入れられると思います。むしろゴリだろって思えるでしょう。
そしてロッテのファンになるには2つのキーワード としての「王」の存在を理解しておく必要があります。それが「劇場王」と「帳尻王」です。「劇場王」とはリードした段階で9回に登板し、自分で勝手にピンチを招いてさんざんファンを心配させた上で結果オーライ的に試合を締める人のことで、ずばり小林雅英その人です。そして「帳尻王」とはシーズン序盤から中盤にかけてはさっぱり活躍しないのに、海にクラゲが出てきたあたりから別人のように活躍し始め、結果的に及第点の成績を残す人のことで、これはたくさんいます。だからポストシーズンで無類の強さを発揮するのです。
やれやれ、前置きが長くなりましたが、フィギュアスケートにもこの2人の王はいますよね。劇場王はみなさんよくご存じの高橋大輔。昨年のフランス大会では3→11位という ガックリ都市ぶりを演じ、氷上のブエノスアイレスの名をほしいままにしました。今年のアメリカ大会では初優勝、本人も「今回はへたれがでなかった」といってますが、一応小林雅英もパ・リーグのセーブ王なのです。僕は油断してません。そしてフィギュアスケートの帳尻王といえば、もうすぐ放送のカナダ大会に出場のエマニュエル・サンデュではないでしょうか。昨年のカナダ大会ではSPでステップですっ転ぶという凡ミスで7位と出遅れながら、FSで完璧な演技、見事に大逆転優勝を勝ち取りました。無邪気に喜ぶサンデュ。パ・リーグではプレーオフは絶対必要ですが、このときは僕もさすがに「SPってなんやったんや」と思いました。そして今年のカナダ大会…。もうご存じかと思いますが、笑いが止まりません。実� ��放送が楽しみです。
さて、アメリカ大会のレビューが終わったところで、すでに次の大会は中国大会になってます。中国・フランス大会のプレビューを取り急ぎやっておきましょう。
<中国大会>
(1)男子シングル
なに、みんな中国嫌い?という感じに有力選手がでてきてません。中国のエース李成江に勝たせようという陰謀ですかね。それにしてもほかの国はともかく日本は岸本だけですか。カナダにホンダバンと将軍をかち合わせた割にこちらには有力3選手なしと、ほんとにファイナル進出を目指しているのか疑問です。もっとこっちにも目かけてよ強化部長。その中でも注目は世界チャンプのステファン・ランビールと、空気を読んで出てきたエマニュエル・サンデュ。シリーズ連覇とかされるとこっちはうれしいですが、関係者としてはどうなのかという感じです。
(2)女子シングル
対照的にこちら女子シングルはファイナル候補が続々エントリー。ロシアからは女帝イリーナ・スルツカヤ、アメリカからは3度目の正直ミッシェル・クワン、ウクライナのエレーナ・リアシェンコ、そして日本からは今年のオープニングのスパイラルがなんか猛禽類っぽい、女王荒川姐さんと、ちょっと見ないうちに足が伸びた、成長期の氷上の北島マヤ、浅田真央が出場します。このメンツだけでおなかいっぱいです。もうこれは、ただ楽しみにしていましょう。
(3)ペア
ペアの本場、中国からはほう清・とう健が出場しますが、故障の申雪・趙宏博と、アメリカを勝った張兄妹は出場せず。出場3組はそれぞれの意味でアピールの場になりそうですね。でもこうなると他国にもチャンスあり。ロシアのペトロワ・ティホノフは鬼の居ぬ間に1位ゲットといきたいところです。
(4)アイスダンス
昨年の反省を活かして始動を早めてきたか、王者ナフカ・カストマロフがここで登場です。順当に行けば圧勝でしょう。しかし有力選手紹介でがっつり無視されたチャイト・サフノフスキーのイスラエルペアは、俺達を忘れるなとアピールしたいところです。それとアメリカ大会で表現力とユーモア豊かな演技を見せたものの、超絶美形ベルビン(・アゴスト)のあとだったことでごっつい損した、ウィング・ロウのカナダペアの順番は、連盟は精一杯配慮してあげてください。間違ってもナフカのあとにしないように。
<フランス大会>
(1)男子シングル
帳尻王サンデュの相変わらずの戦いっぷりに1位を逃したジェフリー・バトル。このフランス大会ではフランス勢以外は要ダイエットなゲーブルしかライバルっぽい人はいませんので、確実に勝っておきたいところです。というか勝てると思うのですが。ダイエット仲間のホンダバンは「滑り込んで絞る」とあてにならないまでも決意だけはあるみたいですので、ゲーブルもがんばってください。
(2)女子シングル
もはや保護者認定かと思わせるように、また荒川姐さんと浅田がいっしょに出場です。ジュンジュンの「おねえさんスケーターの中でどんな演技が」云々のコメントは、きっと「お姐さんスケーター」ということですね。そして「シニアの人たちにも会いたい」などとコメントしていたのに「ほな会おか」とばかりにこちらにも有力選手が大挙して。アメリカ大会を欠場した完璧超人サーシャ・コーエン、新鋭キミー・マイスナー、エレーナ・ソコロワ、ジョアニー・ロシェットとやってきています。浅田はオリンピックには出られませんが、しっかり先輩方に滑りをアピールしてくださいね。もちろん勝負は姐さんとコーエンの一騎打ちで。
(3)ペア
中国に続いて中国勢はほう清・とう健のみ。まあアジアが中国勢の縄張りだとすればフランス・ロシアはロシア勢の縄張りでしょうから。張兄妹はアウェイでがんばろうとしてるみたいですね。こちらには今季の大本命、トットミアニーナ・マリニンが登場。ここに井上・ボールドウィンがどう食い込んでくるかが見所でしょう。スロー3A成功してほしいです。
(4)アイスダンス
アイスダンス3強が出場しないこの大会、ホームのデロベル・シェーンフェルダーは絶対1位をとりたいところですね。ドイツのカー姉弟、バイエル姉弟(ドイツは姉弟ブームなのか)、イタリアのファイエラ・スカリ、そしてウクライナのグルシナ・ゴンチャロフがライバルになりそう。お、日本の渡辺・木戸組も出てますね。
***
さて、直近からフランス大会までの放送予定はこんな感じです(From NHKスポーツオンライン)。放送局は全部NHK-BS1。
4日(金) 19:15〜20:00 カナダ大会 ペア
4日(金) 20:10〜21:00 カナダ大会 女子シングル
5日(土) 19:15〜20:00 カナダ大会 アイスダンス
5日(土) 20:10〜21:00 カナダ大会 男子シングル
6日(日) 19:10〜20:00 中国大会 女子シングル
9日(水) 00:15〜01:00 カナダ大会 ペア〜 再放送
9日(水) 01:10〜02:00 カナダ大会 女子シングル 再放送
10日(木) 00:15〜01:00 カナダ大会 アイスダンス 再放送
10日(木) 01:10〜02:00 カナダ大会 男子シングル 再放送
10日(木) 19:15〜20:00 中国大会 ペア
10日(木) 20:10〜21:00 中国大会 女子シングル 再放送
11日(金) 19:15〜20:00 中国大会 アイスダンス
11日(金) 20:10〜21:00 中国大会 男子シングル
16日(水) 00:15〜01:00 中国大会 ペア 再放送
16日(水) 01:10〜02:00 中国大会 男子シングル 再放送
17日(木) 00:15〜01:00 中国大会 アイスダンス〜 再放送
21日(月) 20:10〜21:00 フランス大会 録画
23日(水) 20:10〜21:00 フランス大会 録画
26日(土) 00:15〜02:00 フランス大会 録画
複雑に録画と再放送のスケジュールが入り交じってますが、2回放送してくれるのはいいことですね。録画のスケジュールはお忘れなく。僕も気を付けます。 投稿者 マイク松 : 16:55 | フィギュアスケート | コメント (5) | トラックバック (0)
2005年10月29日
フィギュアスケートGP2005:アメリカ大会(2)
もうGPはカナダ大会。ホンダバンも村主姉さんもがんばってるみたいですね。二人とも追いつめられて真価を発揮するタイプ。ホンダバンはまだ身体が絞り切れてないようで、好成績を伝える写真の枠一杯に写ってます。カメラマン引いて引いて!
今日はアメリカ大会その2。ペアとアイスダンスです。やっぱりわれわれはアイスダンスが好きなようです。よかった。
***
ペア。実況は船岡さん、解説は樋口さん。船岡さんは昨シーズンの登板は臨時というのではなく、今シーズンからフィギュアスケート担当としてやっていくみたいですね。まだ岐阜放送局みたいですけど。
うわ!申雪&趙宏博組は趙宏博のアキレス腱のけがでGP不参加!いきなり大本命の欠場でGPは混迷を深めそうですね。注目選手としてはトットミアニーナ&マリニン、張兄妹、オベルタス&スラスノフが紹介。
SP。まずは張兄妹から。ボーナム「カシミール」。衣装が昨年よりお金がかかってる。トリノマネー?ペアSPのミッションとしては、ちょうど今週号のサンデーでブリザードアクセルが� ��しく説明してます。ようやくおもしろくなってきたよ。演技はまずスロー3Loからばっちり決める。サイドバイサイドの3Sもきっちりあってるがスピンがずれた。ツイズルがあってない。ダブルのツイストリフトはダブルじゃ回転が少なくて逆にやりにくいって感じ。でも全体はさすが。樋口さん「女性はエレガントさ、男性はたくましさをまして、あらが少なくなった」とのこと。たしかに張妹はきれいになりましたね。張兄はたくましく…ってうわー!キス&クライで座ってる張兄の顔がテカってるー!ものすごいテカってる。オマエはクルマか。それか変なフィルムを張ってるか、実は宇宙刑事かのどれかだ。59.90。
オベルタス&スラスノフ。グリーレ「アンダンテ・コンチェルト」。最初のサイドバイサイドの3Loが少し乱� �た。そしてスロー3Fで転倒。あー、このペアがスロージャンプでミスるとちょっときびしい。このミスが響いたか、全体的にしょんぼりでスピード不足。デススパイラルにもっていくシークエンスはばっちりきれいでした。ペアもコーチもしょんぼりモード。樋口さん「このプログラムをまだまだ消化してない」。54.04。ずいぶん離されたな。
SP終わって張兄妹がトップ。2位がアメリカのヒンズパン&パーチャムペア。誰だ。お、井上&ボールドウィンペアが3位、オベスラは4位。
FS。まずカナダのパットナム&ワーツペア。SP7位。チャイコフスキー「ピアノコンチェルト第1番」。のっけから盛り上がる音楽に乗せて最初に大きいのを持ってきた。ジャンプシークエンスはちょい失敗。真ん中はちょい盛り下がるが、サイドバイサ� ��ドの3Sとスロー3F,3Sがきれいに決まった。ステップのツイズルは微妙にずれてるが、リズムに乗ってる印象。ペアのスパイラルは男女とも3秒間脚を上げてないといけないらしい。そこはきっちりクリア。SP7位にしてはよく滑ったような気がする。技術的にはまだまだだけど、なんか一緒にいる時間をたくさんとってるような印象。152.42。パーソナルベスト。
あら、もうオベルタス&スラスノフ登場。オベルタスは日本人にいそうな顔だ。ヴェルディ「椿姫」「リゴレット」など。やっぱスピードはある。最初のジャンプシークエンスでオベルタス転倒。船岡さん「そのまま続けますとトゥーループを2回飛んだということで2つめは採点されません」。おお勉強してますね。ツイズルスピンはよくあってる。でも3Loでまた手をついた。今� �はジャンプがあかんなあ。オベルタスはウクライナの選手で、2003年目にロシアに渡ってペア3年目らしい。このペアにしては超がっくりな出来だろう。樋口さん「まだ消化してないというところが目立ちすぎましたよね」。160.40。
張兄妹。「龍的伝人」。ドラゴンの子孫っていう意味で、中国では広く知られている曲らしい。これか?うわ、なんか衣装が体操のユニフォームみたいだ。最初のスロー3Sの高さと距離に圧倒。トリプルツイストもものすごく高い。去年のよくわからない振りは表現力を高めるための試練だったか。スロー3Loがちょっとステップアウトしたけど、すごく雰囲気がある。船岡さん「二人の課題といわれたつなぎの部分はどうでしょうか」樋口さん「とってもよくなってますね」。よく勉強してる。細かなミス� ��気にならないほど、曲を踊ってるのがわかる。きっとこの曲大好きなんだろう。ナフカ・カストマロフの「オースティン・パワーズ」みたいな感じだろう。樋口さん「この二人にはリンクが狭すぎるんじゃないかと思う」。張兄はむっちゃ胸板が厚くなって力強さを増してるが、その副作用だろうか、またものすごい顔がテカってる。179.14。
井上&ボールドウィン。ショスタコビッチの曲から。最初のジャンプでボールドウィンが1Lz。まだオマエはLzが苦手なのか。でもジャンプシークエンスはばっちりです。というかボールドウィンおでこが危ないんじゃないか。マイク松のおでこチェック。ボールドウィンのいいところを探してみるが、顔がでかいということくらいしかわからない。やっぱりカストマロフとかみたいに女性� ��いいところを引き出せるところだろうか。その割に足引っ張ってるような気もするけど。このあと史上初というスロー3Aにトライするが失敗。おしかった。井上はアメリカ市民権を取得したらしい。おめでとうございます。僕としてはボールドウィンを日本人にしてほしかったのですが(某流怒勝利)。樋口さん「音楽を上手に使ってる部分と乗れてない部分がある」。あー。スロー3Aの成功の秘訣では右に残るとかよくわからないことをいってた。高度だ。164.44。フリーのパーソナルベスト更新。
結果は張兄妹が1位、井上&ボールドウィンが2位、オベスラが3位。表彰台でうれしそうな張兄妹だけど、もう少し肌色部分の面積が少ないとウルトラマンみたいですよ、その衣装。もう北斗と南ってことでいいんですか。でもファイナ ル本命候補としてまず1勝。これからも練習してミスをなくし、お兄ちゃんの顔のテカリをなんとかしてください。オベスラは予想外の苦戦。ファイナル出場はかなり後半がんばらないとですね。それと船岡アナウンサーがすごく勉強してるのに驚きました。台本通りなのかもしれませんが、とても聞きやすい実況でよかったです。これから他の種目の実況にもチャレンジしていってほしいです。
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アイスダンス、実況は刈屋さん、解説はジュンジュン。女子シングルに続き登板。